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一般病棟


診察風景

理学療法

坐る、立つ、歩く、といった基本的動作能力に障害のある方に対し、その回復を図るために、関節の動きの改 善、筋力の強化、動作の訓練を行い、電気刺激、マッサージ、温熱等の物理的手段を加えた治療を行います。 さらに、残された能力を最大限に生かして社会復帰 を目指す、リハビリテーション的側面からの援助も行います。

整形外科

<特色>

 変形性関節症(肩・肘・手指・股・膝・足)、変形性脊椎症(くび・せなか・こし)、骨粗鬆症、五十肩などの慢性疾患の診断・治療を中心に行っています。
 加齢に伴う運動器不安定症、脳卒中後(脳梗塞等)の方を主としたリハビリテーションも実施し、ロコモティブシンドローム(運動機能低下の状態)の予防や改善に努めております。
 打撲や捻挫、脱臼、骨折などの外傷、交通事故・労働災害によるケガなど急性期疾患への対応も可能な限り行っております。
 2016年から学童の運動器検診(側弯症等)にも対応しております。
 他医療機関で受けておられる治療に疑問や不安を抱かれている方も少なくないでしょう、セカンドオピニオン(今かかっている医師以外の意見をもらう行為)聴取も行っていますのでお気軽にご相談ください。
 症状によっては適切な診療科や病院への紹介を致します。

 下記のような症状や疾患など気になる異常を感じている方は、一度当科へお尋ねください。

  • くびの痛み、肩こり、姿勢不良、五十肩
  • 背中の痛み、背骨の変形(猫背・側弯)、腰の痛み(ぎっくり腰など)、椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、脊柱管狭窄症
  • 四肢大小関節の痛み、しびれ、こわばり、麻痺、こむらかえり、四肢の変形(内・外反肘、O脚、X脚)、扁平足、外反母趾、内反小趾
  • 痛風発作(高尿酸血症)、偽痛風による関節炎
  • リウマチや膠原病
  • 一般外傷(打撲・捻挫・靱帯損傷・脱臼・骨折など)
  • スポーツ障害(肩腱板損傷、テニス肘、野球肘、膝内障、足関節靱帯損傷など)
  • 交通事故・労働災害のケガ

<主な整形外科の病気>

■変形性関節症(OA)
 関節の構成成分である軟骨がすり減ってしまい、関節が著しく変形してしまう病気です。軟骨がすり減る以外にも関節内で多くの変化が生じるため、関節の痛みや腫れなどが現れます。
 変形性関節症(OA)は、荷重関節である股・膝・足関節でみられることが多いですが、非荷重関節の肩や肘、手首や指の小関節にも生じます。指先に近いDIP(指節間)関節に生じた変形性関節症(OA)をへバーデン結節と呼びます。
 発症のリスクを軽減するには、体重を減らすことや、関節の過度の使用を控えることが重要です。
 一方で関節の拘縮(こうしゅく:動きが悪くなること)を予防し、関節周囲の筋力を保持するためのリハビリテーションや適度な運動は大切です。

■変形性脊椎症  主に加齢により生じる椎間板や椎体の変化のことです。変形性脊椎症は形態学的な変化を表現する言葉であり、必ずしも症状を伴うわけではなく、無症状のことがほとんどです。年齢と共に顔にシワが出てくるのと同じようなもののため、変形性脊椎症は加齢性の変化としてある意味当然のことといえます。変形性脊椎症では神経が圧迫されるため、腰だけでなく背中や下肢に痛みが生じます。

■骨粗鬆症 骨の強度が低下し、骨折しやすくなる病気です。症状が乏しいので、骨折をしてから分かるケースも多いようです。次の危険因子があるような方は特に注意をしてください。
・家族に骨粗鬆症の方がおられる方
・喫煙や飲酒される方
・ステロイドを定期的に服用している、あるいは3ヵ月以上服用したことがある方
・関節リウマチ、糖尿病、甲状腺疾患、早期閉経(45歳未満)、婦人科疾患手術後の方

<治療は食事・運動・薬物療法>

▼食事療法
 適切なカルシウム摂取と、同時にビタミンDやビタミンKの摂取が推奨されています。
 過度のアルコールはカルシウムの吸収を妨げ、尿への排泄量を増やすので注意が必要です。

▼運動療法
 適度な運動をして負荷をかけることで骨は丈夫になります。
 さらに筋肉を鍛えることで体をしっかり支えられるようになります。

▼薬物療法(内服薬・注射薬)
 内服薬:骨吸収抑制薬、骨形成促進薬、ビタミンD製剤、ビタミンK製剤などを使用します。
 注射薬:エルカトニン、TPT(テリパラチド)などを使用します。

■五十肩および有痛性肩疾患
 肩関節を動かすときに痛み、関節の動きも悪くなります。
 五十肩とは、一般的には肩関節の関節包や滑液包の炎症をさします。しかし、肩の痛みの原因は多岐にわたり代表的なものには、上腕二頭筋長頭腱炎、石灰沈着性腱板炎、肩腱板損傷などがあります。
 急性期には内服・外用薬や注射による消炎鎮痛が有効で、急性期を過ぎると温熱療法や運動療法のリハビリを行います。腱板断裂に対しては手術が必要となる場合もあります。

■腰痛
 一言で腰痛と言っても原因は様々です。整形外科的腰痛(骨や神経、筋肉や靱帯、椎間板などが原因)以外にも、消化器系、泌尿器系、婦人科系、循環器系の疾患が原因となる腰痛も見られます。
 一般的には、腰に疲労がたまることによる筋・筋膜性の腰痛が多いようですが、変形性脊椎症、椎間板ヘルニア、腰椎分離症やすべり症、腰部脊柱管狭窄症などによるものもあります。
 長引く腰痛の背後には、脊椎・脊髄腫瘍や脊椎カリエス(結核菌感染後)のような病気が隠れている可能性もあります。
 基礎疾患によって、治療法が全く異なるため、正確な診断が必要となります。安静時痛が増強したり、下肢麻痺や排尿・排便障害が出現したり発熱・だるさといった全身症状を伴う時には速やかなる受診をお勧めします。
 整形外科的腰痛の治療は、薬物療法、装具治療(コルセット装着により腰への負担を減らす)、リハビリテーション(柔軟性の向上、筋力増強)などがあります。
 診断の結果、手術が必要となる場合には、連携医療機関をご紹介いたします。

■脊椎(主として胸椎・腰椎)圧迫骨折など
 脊椎椎体(背骨を形成する平べったい骨)に縦方向の外力が加わることで生じる骨折です。交通事故や労働災害による強い外力が原因で生じることもあれば、骨粗鬆症や悪性腫瘍の骨への転移により椎体がもろく弱くなったところに、軽微な力が加わり生じることもあります。前者の場合は全ての年代に生じ、後者の場合は高齢者に多いのが特徴です。
 脊椎の周囲には大小多くの神経が存在しています。圧迫骨折を生じ、変形した椎体がこれらの神経を圧迫すると、骨折による痛みのほかに、麻痺、運動・知覚障害(筋力低下やしびれ)を生じ直腸膀胱障害(便や尿がでにくくなる)を引き起こすこともあります。
 基本的にはレントゲン検査で診断することができますが、怪我をした直後では、まだ骨の形が保たれているために診断がつかないこともあります。1回だけのレントゲンでは診断がつけられないことも多いため、必要に応じてCTやMRI撮影なども行う方がより確定診断を得やすくなります。
 特に、頸椎(くび)の損傷では脊髄の損傷を伴うことも多く、症状の軽重にかかわらず、急性期病院での精査加療が必要です。手術の適応となる事も少なくありません。

■捻挫・骨折
 事故やスポーツで起こりやすいケガのひとつです。捻挫と思い湿布で様子を見ている方も多いようですが、痛みが軽くても骨折していることがあります。また未治療のまま放置すると、変形や機能障害が残り完治しない場合や後遺障害が残る場合があります。早期の診断治療が大切です。

■交通事故・労働災害によるケガ
 交通事故によるケガの場合には、初期に無症状でも、時間がたつと頭痛やめまい、首の痛みやしびれといった症状が現れることがあります。レントゲンやCTなどによりケガの状態をきちんと調べ、治療やリハビリテーションを行います。

<整形外科担当医プロフィール>

内科

<特色>

 風邪、肺炎、胃腸炎、めまい、頭痛、動悸、息切れ、胸やけなどの急性疾患や高血圧、糖尿病、脂質異常症いった生活習慣病をはじめとした慢性疾患まで、幅広く対応しています。
 また、どこの診療科にかかればいいのか迷っている方もご相談ください。
 症状によって適切な病院、診療科へのご紹介も致します。

<診療内容>

■一般内科(急性疾患)
 発熱、咳、喉の痛み、頭痛、下痢、腹痛などの様々急性疾患について診療しています。
 内科的な疾患は、いろいろな自覚症状で始まり、それが重大な病気の前兆であることもあります。「なんとなくだるい」「食欲がない」「原因が分からないが体調が悪い」など気になる症状がある場合は、お気軽に来院下さい。

◎次のような症状がある場合は、お早めにご相談ください
・発熱 ・咳、鼻水、喉の痛み ・腹痛、便秘、下痢 ・お腹が張る ・吐き気、嘔吐
・胸やけ ・食欲不振 ・頭痛 ・めまい ・たちくらみ ・動悸、息切れ
・むくみ ・喉の渇き ・尿の異常(出にくい、近い、残尿感、血が混じるなど)
・発疹 ・疲労感 ・急な体重の増減 など

◎主な対象疾患
風邪症候群、インフルエンザ、咽頭炎、扁桃炎、気管支炎、肺炎、胃腸炎、胃潰瘍
尿道・膀胱炎、熱中症、貧血、頭痛、骨粗しょう症、不眠症、便秘 など

■生活習慣病
 飲酒、喫煙、偏った食事、運動不足、ストレスが多い、睡眠不足といった生活を続けていると糖尿病・高血圧症・脂質異常症・痛風・肥満症などを引き起こします。これらの疾患は長年放置することで自覚症状がないまま動脈硬化が進行し、心臓病、脳卒中、腎臓病といった様々な合併症を引き起こします。
 治療としては、生活習慣を変えることから始まりますが、食事の内容、運動の種類や量、喫煙・飲酒量、睡眠、ストレス管理など幅広く考えていくことが効果的です。

■高血圧症
 血圧とは全身に送り出される血液が血管に与える圧力のことです。
 「収縮期血圧(最高血圧)」は心臓が収縮して全身に血液を送り出すときに血管の壁に与える圧力で、「拡張期血圧(最低血圧)」は心臓が拡張したときに血管の壁にかかる圧力です。
 この圧力が基準値より高くなった状態を高血圧といい、放っておくと全身の動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中、腎不全などの合併症を引き起こします。

▼二種類の高血圧「本態性高血圧」と「二次性高血圧」
<本態性高血圧>
 高血圧の90%は原因を特定できない「本態性高血圧」です。
 食生活、ストレス、過労、肥満、運動不足、遺伝的要因など様々な要因が関与します。

<二次性高血圧>
原因を特定できる高血圧で、全体の約10%にあたります。
主に腎臓の働きに関連するものと、ホルモンが異常になるものがあります。

▼降圧目標

患者のタイプ 診察室血圧 家庭血圧
75歳未満の成人 130/80mmHg未満 125/75mmHg未満
75歳以上の高齢者 140/90mmHg未満 135/85mmHg未満
糖尿病患者 130/80mmHg未満 125/75mmHg未満
慢性腎臓病患者(蛋白尿+) 130/80mmHg未満 125/75mmHg未満

※高血圧治療ガイドライン2019

▼治療
 まずは食事療法や運動療法といった生活習慣の改善を実践していきます。
 それでは十分な効果が得られない場合には薬による治療を開始します。
 降圧剤にはいくつかの種類があり、個々の血圧値や体質に合わせて薬剤を選択します。

■糖尿病
 食べ物や飲み物に含まれる糖質は分解されてブドウ糖に変わります。血糖値とはこのブドウ糖が血液中にどのくらいあるのかを示すものです。ブドウ糖はすい臓から分泌されるインスリンの働きで、私たちの活動に必要なエネルギーとなります。
 しかし、インスリンが出なかったり作用が弱かったりすると、ブドウ糖をうまく体内で利用できずに血糖値が高くなります。この状態が続くと、のどの渇き、疲労感、多尿・頻尿、体重減少などの症状が現れるようになり、何年間も放置すると、血管が傷つき、将来的に心臓病、失明、腎不全、足の切断など全身の合併症につながる危険性があります。

▼治療
 のどの渇き、疲労感、多尿・頻尿、体重減少などの症状があるようであれば、一度、医師の診察を受ける事をお勧めします。

■脂質異常症(高脂血症)
 血液中の悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪が多すぎる、あるいは善玉(HDL)コレステロールが少なすぎる状態をいいます。主な原因としては食生活(カロリー過多や動物性脂肪の多い食品の過剰摂取)や運動不足が考えられています。悪玉コレステロールが増えると、血管壁がどんどん厚くなり、血管がつまりやすくなります。そのまま放置していると心筋梗塞や脳卒中を引き起こす危険性があります。

▼治療
 まずは食生活を見直すこと。あわせて生活習慣の見直しで目標値に到達しない場合は、一度、医師の診察を受ける事をお勧めします。

<内科担当医プロフィール>

皮膚科

<特色>

 湿疹、アトピー性皮膚炎、水虫、うおのめ、たこ、いぼ、にきび、帯状疱疹、虫さされ、やけど、蜂窩織炎、脱毛症、尋常性乾癬など幅広い皮膚疾患を扱います。問診ならびに視触診、検査を行いながら正確な診断に基づき、患者さんごとの希望にできるだけ沿った治療法を提案するようにしています。
 皮膚疾患は慢性化すると治りが遅くなってしまう場合や感染症では早期治療が大切になります。皮膚のことでお悩みのことがありましたら、お気軽にご相談ください。入院治療が必要な場合、悪性腫瘍が疑わしい場合などは連携医療機関へ紹介致します。

<主な皮膚の病気>
◎湿疹 ◎アトピー性皮膚炎 ◎蕁麻疹 ◎水虫 ◎ニキビ(尋常性ざ瘡)  ◎巻き爪
◎尋常性乾癬 ◎かゆみ ◎いぼ ◎たこ・魚の目 ◎ヘルペス ◎帯状疱疹 ◎やけど
◎うっ滞性皮膚炎 ◎皮膚潰瘍 ◎虫刺され ◎あせも ◎脂漏性皮膚炎 ◎尋常性白斑
◎脂漏性角化症 ◎シミ ◎皮膚腫瘍(できもの、しこり) ◎円形脱毛症 ◎男性型脱毛
◎多汗症 ◎粉瘤

◎湿疹
 ブツブツや小さな水疱、赤みなどが混ざって現れ、かゆみも伴います。
 原因としては、外からの刺激(日光、温熱、寒冷、乾燥など)、化学的刺激(化粧品、洗剤、薬物など)、アレルゲン(金属、花粉、ほこり、植物、昆虫など)により皮膚が刺激され、炎症が起こります。ついつい掻いてしまいがちですが、掻くことで患部が拡大してさらにかゆくなるという悪循環に陥ることがあります。
 原因の除去を探りながら、内服や外用薬でかゆみや炎症を抑えることが大事になります。

◎アトピー性皮膚炎
 皮膚の乾燥やバリア機能が弱い人、アレルギーを起こしやすい体質の人に多くみられ、痒みと慢性的な湿疹が主な症状です。
 アレルゲンとしては、食品、植物、ホコリ、ダニ、そのほか様々なものがあります。アレルゲン精査なども希望があれば行います。治療としては、保湿剤やステロイド外用剤を中心とした外用療法、抗アレルギー剤、漢方薬の内服療法などを行います。

◎蕁麻疹
 主にヒスタミンという物質によって起こり、膨疹という特徴的な皮疹が出現し、多くは痒みを伴います。原因としては薬物、食物や食品添加物、細菌・ウイルス・真菌、虫刺され、物理的な刺激、精神的なストレスなどがあげられますが、80%近くの方が原因を特定できないと言われています。皮疹は24時間以内に消えて痕は残りません。受診時に皮疹が消失している場合もあるので写真などを持ってきて頂くと診断がスムーズになります。
 治療は抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤を内服します。多くの場合、内服治療にて症状は治まりますが、中止すると再燃してしまうことがあります。その場合は症状の有無にかかわらず長期にわたり内服を継続する必要があります。症状をコントロールしながら少しずつ薬剤の減量を行います。

◎水虫
 白癬菌(はくせんきん)というカビが、足などのむれやすい部位の皮下組織に入り込んで発症する疾患です。趾間型、小水疱型、角質増殖型に分類されます。
趾間型:足指の間の皮膚がふやけたように白く濁り、かゆくなるのが特徴です。
     冬は症状が治まりますが、なるになると再発します。
小水疱型:土踏まずや足の縁などに小水疱が多発し、かゆみを伴います。
角質増殖型:足の裏から縁にかけての広範囲で皮膚が厚くなり、冬にひび割れ等を起こしやすくなります
 また体部白癬といって足以外にも白癬菌が感染することもあります。診断は顕微鏡検査で行います。治療は主に塗り薬での治療になりますが、爪白癬や有毛部の場合は薬が浸透しにくいため内服薬をお勧めする場合があります。(当院ではネイリン?(ホスラブコナゾール)を採用しております。内服期間は12週間です。適宜採血を行い副作用のチェックを行います。)

◎ニキビ(尋常性ざ瘡)
 ニキビは日本人の9割以上が経験する皮膚病ですが、病気としての認識は低く軽視されがちです。原因としては、皮脂が過剰に分泌され、古い角質などで毛穴が詰まると皮脂が溜まり、これを栄養源にニキビの原因菌(アクネ菌など)が増殖することです。
 初期の段階では面皰(白ニキビ、黒ニキビ)の状態ですが、増殖した菌が炎症を起こす物質をつくることで、炎症を伴う紅色丘疹(赤ニキビ)、さらに膿がたまった状態(黄ニキビ)へと移行していきます。炎症が強いとクレーターとしてニキビ跡が残ることがあります。早期治療介入、予防が重要です。赤ニキビ、黄ニキビには抗生剤の内服・外用治療、漢方薬の内服を行います。白ニキビや黒ニキビには当院ではベピオゲル?を採用しています。有効成分として抗菌作用と皮脂を抑え毛穴のつまりを解消する作用をもつ過酸化ベンゾイルを含有しています。副作用などの説明もしっかりさせて頂き治療を行っていきます。

◎巻き爪・陥入爪
 巻き爪は、爪の部分が内側に湾曲した状態をいいます。陥入爪とは爪の端が刺し込こみ生じます。食い込んだ爪の周囲に痛みや赤み、腫れが見られます。悪化すると膿んでしまうことがあります。
 原因としては靴による圧迫や深爪の習慣、爪白癬(水虫)などがあげられます。治療としては、テーピング法やコットンパッキング、ガター法などを行います。爪周囲に過剰肉芽がある場合は液体窒素での治療を併用します。

◎単純ヘルペス(単純疱疹)
 単純ヘルぺスウイルスの感染で起き、顔(口や眼のまわり、鼻)、陰部、臀部など粘膜の近くにできることが多いです。はじめは軽い違和感やピリピリなどの症状で、1-2日たつと小さな水疱が何個かでてきます。
 治療は抗ウイルス薬の外用薬や内服を行います。一度かかると、症状が治っても体内にウイルスが残っており、身体が弱ったときに何度の繰り返すことがあります。アトピー性皮膚炎のある方や他の病気で免疫力が低下している方は悪化してカポジ水痘様発疹という顔全体に水疱が広がってしまうことがあります。

◎帯状疱疹
 水痘・帯状疱疹ウイルス(水ぼうそうのウイルス)の感染によって発症します。水痘にかかったあと、ウイルスは体の神経節に隠れており、疲れ、ストレスなどで免疫力が低下するとウイルスが活性化して、神経に沿って増殖します。
 神経に沿って(体の左右どちらか半分の一部分のみ)紅斑や水痘などの特徴的な発疹がでてきます。
 治療は抗ウイルス薬や消炎鎮痛剤の内服を行います。初期から強い痛みがある方は帯状疱疹後の神経痛として痛みが残ってしまうことがあるため、なるべく早期に治療を開始することが大切です。

◎皮膚腫瘍(できのも、しこり)
 腫瘍とは組織の一部が病的に変化し、増殖したものです。良性腫瘍は一般に増殖が緩やかで生命をおびやかすことはありません。一方、悪性腫瘍(がん)は他の組織に侵入したり、遠隔転移して生命に影響してきます。しみやほくろと紛らわしい皮膚がん(悪性黒色腫など)もあるため、皮膚で気になる変化があるようなら、早めにご相談ください。皮膚がんの場合には、適切な医療機関をご紹介いたします。

◎脂漏性皮膚炎
 頭、生え際、耳、顔(眉や鼻の周り)、わきの下、胸や背中の中央など皮脂腺が多く存在する場所にできやすい、かゆみを伴い繰り返しできる湿疹です。カサカサとフケのような落屑やかさぶた、紅斑、かゆみが主な症状です。皮脂分泌の過剰や皮脂バランスの乱れによって起こり、ストレスやホルモンバランスの乱れ、生活環境や体質の変化などが関係しているといわれています。またマラセチアというカビの一種が発病因子ともいわれています。
 治療はステロイドや抗真菌薬の外用を行います。皮脂を適度に保つことが大事であり、しっかりと洗浄することも重要です。治療をすると症状はよくなりますが、やめると再燃しやすいため根気よく治療することが大切です。

◎円形脱毛症
 頭や眉毛などの顔面の毛が突然円形に抜けてくる病気です。原因は毛包(毛根を包む組織)がリンパ球の攻撃を受けて壊されてしまう、自己免疫疾患と考えられています。
 治療は、免疫反応に対する内服薬、外用薬、液体窒素療法などを行います。

◎男性型脱毛
 壮年性脱毛(AGA)と呼ばれるもので、男性ホルモンの影響により毛の成長周期のうち成長期といわれる時間が短くなり、休止期という時期が長くなるため毛が細く軟らかくなり毛の密度が減少します。
 治療は、フィナステリド(プロペシア)を当院では採用しております。この薬剤は保険の適応がないため自費診療となります。

◎脂漏性角化症、シミ
 症状にあわせて治療を行います。液体窒素療法はシミも少し薄くなる効果もあります。当院では炎症後色素沈着を防ぐためハイドロキノン軟膏も採用しております。内服薬も併用して治療します。

◎粉瘤(アテローム)
 皮下に袋状構造物が生成あれ、その中にあかなどがたまってできた腫瘍の総称。そこに細菌が感染したものを炎症性粉瘤と言います。
 治療は抗生剤の内服、切開排膿、摘出術があります。炎症の程度によっては摘出手術を行わず切開排膿処置のみを行い、炎症が落ち着いてから摘出術をおすすめする場合があります。

◎うっ滞性皮膚炎
 立ち仕事、妊娠されている方などによく起こります。下肢静脈瘤なども原因となります。外用治療が基本ですが、むくみ予防も重要なので、当院では弾性包帯や弾性ストッキングのご紹介も行っております。傷ができると潰瘍を形成したりすることもありますので早めの受診をおすすめします。

<皮膚科担当医プロフィール>

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